日本語能力試験(にほんごのうりょくしけん)にはN1、N2、N3、N4、N5の5つのレベルがあります。いちばんやさしいレベルがN5で、いちばん難(むずか)しいレベルがN1です。
N4とN5では、主(おも)に教室内(きょうしつない)で学(まな)ぶ基本的(きほんてき)な日本語(にほんご)がどのぐらい理解(りかい)できるかを測(はか)ります。N1とN2では、現実(げんじつ)の生活(せいかつ)の幅広(はばひろ)い場面(ばめん)での日本語(にほんご)がどのぐらい理解(りかい)できるかを測(はか)ります。そしてN3は、N1、N2とN4、N5の「橋渡(はしわた)し」のレベルです。
日本語能力試験(にほんごのうりょくしけん)のレベル認定(にんてい)の目安(めやす)は、下(した)の表(ひょう)のように「読(よ)む」「聞(き)く」という言語行動(げんごこうどう)で表(あらわ)します。この表(ひょう)には記述(きじゅつ)していませんが、それぞれの言語行動(げんごこうどう)を実現(じつげん)するための、文字(もじ)・語彙(ごい)・文法(ぶんぽう)などの言語知識(げんごちしき)も必要(ひつよう)です。
日本語能力試験(にほんごのうりょくしけん)認定(にんてい)の目安(めやす)レベル認定(にんてい)の目安(めやす)各(かく)レベルの認定(にんてい)の目安(めやす)を【読(よ)む】【聞(き)く】という言語行動(げんごこうどう)で表(あらわ)します。それぞれのレベルには、これらの言語行動(げんごこうどう)を実現(じつげん)するための言語知識(げんごちしき)が必要(ひつよう)です。N1幅広(はばひろ)い場面(ばめん)で使(つか)われる日本語(にほんご)を理解(りかい)することができる
・幅広(はばひろ)い話題(わだい)について書(か)かれた新聞(しんぶん)の論説(ろんせつ)、評論(ひょうろん)など、論理的(ろんりてき)にやや複雑(ふくざつ)な文章(ぶんしょう)や抽象度(ちゅうしょうど)の高(たか)い文章(ぶんしょう)などを読(よ)んで、文章(ぶんしょう)の構成(こうせい)や内容(ないよう)を理解(りかい)することができる。・さまざまな話題(わだい)の内容(ないよう)に深(ふか)みのある読(よ)み物(もの)を読(よ)んで、話(はなし)の流(なが)れや詳細(しょうさい)な表現(ひょうげん)意図(いと)を理解(りかい)することができる。・幅広(はばひろ)い場面(ばめん)において自然(しぜん)なスピードの、まとまりのある会話(かいわ)やニュース、講義(こうぎ)を聞(き)いて、話(はなし)の流(なが)れや内容(ないよう)、登場人物(とうじょうじんぶつ)の関係(かんけい)や内容(ないよう)の論理構成(ろんりこうせい)などを詳細(しょうさい)に理解(りかい)したり、要旨(ようし)を把握(はあく)したりすることができる。N2日常的(にちじょうてき)な場面(ばめん)で使(つか)われる日本語(にほんご)の理解(りかい)に加(くわ)え、より幅広(はばひろ)い場面(ばめん)で使(つか)われる日本語(にほんご)をある程度(ていど)理解(りかい)することができる
・幅広(はばひろ)い話題(わだい)について書(か)かれた新聞(しんぶん)や雑誌(ざっし)の記事(きじ)・解説(かいせつ)、平易(へいい)な評論(ひょうろん)など、論旨(ろんし)が明快(めいかい)な文章(ぶんしょう)を読(よ)んで文章(ぶんしょう)の内容(ないよう)を理解(りかい)することができる。・一般的(いっぱんてき)な話題(わだい)に関(かん)する読(よ)み物(もの)を読(よ)んで、話(はなし)の流(なが)れや表現(ひょうげん)意図(いと)を理解(りかい)することができる。・日常的(にちじょうてき)な場面(ばめん)に加(くわ)えて幅広(はばひろ)い場面(ばめん)で、自然(しぜん)に近(ちか)いスピードの、まとまりのある会話(かいわ)やニュースを聞(き)いて、話(はなし)の流(なが)れや内容(ないよう)、登場人物(とうじょうじんぶつ)の関係(かんけい)を理解(りかい)したり、要旨(ようし)を把握(はあく)したりすることができる。N3日常的(にちじょうてき)な場面(ばめん)で使(つか)われる日本語(にほんご)をある程度(ていど)理解(りかい)することができる
・日常的(にちじょうてき)な話題(わだい)について書(か)かれた具体的(ぐたいてき)な内容(ないよう)を表(あらわ)す文章(ぶんしょう)を、読(よ)んで理解(りかい)することができる。・新聞(しんぶん)の見出(みだ)しなどから情報(じょうほう)の概要(がいよう)をつかむことができる。・日常的(にちじょうてき)な場面(ばめん)で目(め)にする難易度(なんいど)がやや高(たか)い文章(ぶんしょう)は、言(い)い換(か)え表現(ひょうげん)が与(あた)えられれば、要旨(ようし)を理解(りかい)することができる。・日常的(にちじょうてき)な場面(ばめん)で、やや自然(しぜん)に近(ちか)いスピードのまとまりのある会話(かいわ)を聞(き)いて、話(はなし)の具体的(ぐたいてき)な内容(ないよう)を登場人物(とうじょうじんぶつ)の関係(かんけい)などとあわせてほぼ理解(りかい)できる。N4基本的(きほんてき)な日本語(にほんご)を理解(りかい)することができる
・基本的(きほんてき)な語彙(ごい)や漢字(かんじ)を使(つか)って書(か)かれた日常生活(にちじょうせいかつ)の中(なか)でも身近(みぢか)な話題(わだい)の文章(ぶんしょう)を、読(よ)んで理解(りかい)することができる。・日常的(にちじょうてき)な場面(ばめん)で、ややゆっくりと話(はな)される会話(かいわ)であれば、内容(ないよう)がほぼ理解(りかい)できる。N5基本的(きほんてき)な日本語(にほんご)をある程度(ていど)理解(りかい)することができる
・ひらがなやカタカナ、日常生活(にちじょうせいかつ)で用(もち)いられる基本的(きほんてき)な漢字(かんじ)で書(か)かれた定型的(ていけいてき)な語句(ごく)や文(ぶん)、文章(ぶんしょう)を読(よ)んで理解(りかい)することができる。・教室(きょうしつ)や、身(み)の回(まわ)りなど、日常生活(にちじょうせいかつ)の中(なか)でもよく出会(であ)う場面(ばめん)で、ゆっくり話(はな)される短(みじか)い会話(かいわ)であれば、必要(ひつよう)な情報(じょうほう)を聞(き)き取(と)ることができる。