レクサスがフラッグシップSUV「LX」の改良と、新モデルとなる高出力ハイブリッド「LX700h」、オフロードモデル「OVERTRAIL」を2024年10月10日に発表しました。発売は2024年12月が予定されています。
改良により魅力を大きく伸ばした新型LXについて、スペックや装備などを詳しくご紹介します。
▼この記事の目次
【最新情報】最強HEV!レクサス「新型LX700h」設定改良発売!最高のオフロード性能!新型LX“OVERTRAIL”も設定!新型LXについに12.3インチデジタルメーターも!新型LXでは、乗り心地もUP!Lexus Safety System +も進化!レクサス新型LXの【変更点まとめ】存在感UP!レクサス新型LXの外装(エクステリア)デザイン4人乗りも!レクサス新型LXの内装(インテリア)デザインハイブリッド追加!レクサス新型LXのパワートレインとスペックは?タフ!レクサス新型LXの悪路走破性能は?レクサス新型LXを試乗動画でチェック!走り重視!レクサス新型LXの燃費は?最新機能!レクサス新型LXの安全装備は?小変更!レクサス新型LXのボディサイズは?アップ!レクサス新型LXの価格、グレードは?いつ?レクサス新型LXの発売日は?レクサス・LXを「おさらい」【最新情報】最強HEV!レクサス「新型LX700h」設定改良発売!▼レクサス新型LX700hの画像
レクサスLXは、ブランド最上級のSUVとしてラインナップされ、世界的人気になっているトヨタ「ランドクルーザー」と基礎を共有した走破性能と信頼性、上級ブランドの高い質感が人気に。現行モデルは日本で2022年1月にフルモデルチェンジし、新世代となっていました。
改良される新型LXでは、これまでV型6気筒3.5Lツインターボエンジンを搭載する「LX600」のみとされていた新世代レクサスLXに、初のハイブリッドモデルとなる「LX700h」を追加設定。
新型LX700hでは、“フルタイム4WD”、“トランスファーLoレンジ”、“トルクコンバータ付AT”を電動化においても維持すべく、V6 3.5Lツインターボエンジンと10速ATの間に、クラッチを有する「モータージェネレーター」を配置した、パラレルハイブリッドシステムを採用。
エンジン+モーターによる463ps/80.1kgmの高出力・大トルクを確実に路面に伝えると共に、シチュエーションに応じてエンジンのみ・モーターのみへの走行の切替をハイブリッド制御システムが最適にコントロール。
従来のLEXUSパラレルハイブリッド車には装備されないオルタネータとスタータを標準装備し、万が一ハイブリッドシステムが停止した場合にもスタータでのエンジン始動が可能とされ、オルタネータで発電した電力を12V補器バッテリーへ供給することでエンジンのみでの退避走行を可能とする、LEXUS初のシステムを採用。
退避走行中もトランスファーLoレンジの使用やアクティブハイトコントロール[AHC]による車高調整、アクティブトラクションコントロールの作動が可能となっており、悪路を走破。
▼防水トレイ
リヤフロアに搭載したハイブリッドメインバッテリー本体は、上下に分割した防水トレイでパッキングする防水構造を採用し、深水路等での水の侵入を防ぐことで、内燃機関モデル同等の渡河性能700mmを確保。万が一防水トレイ内に水が浸入した際にはトレイ内に配置した被水センサが検知、メーター表示によるドライバーへの注意喚起が行われます。
走りは、応答性の良いモーターのトルク特性と大排気量ツインターボエンジンの組合せにより、低速においてはアクセル低開度からレスポンスの良いリニアな発進・加速を、アクセル踏み込み時や高速域においては大トルクを活かした力強く伸びのある加速を実現。
オフロードにおいてはトランスファーHiレンジに留まらず、Loレンジでのモーター駆動をLEXUSとして初めて採用。マルチテレインセレクトの各モードと組合わせ、繊細なアクセル操作が要求される岩場やダート・深雪路等においてはモーターのみでの走行も一部可能とし、高い走破性とコントロールのしやすさを両立。
また、センターコンソール下に配置したACインバータ(防水構造付)によって、1,500Wまたは2,400W(地域によって異なる)までの給電が可能に。センターコンソール後部とデッキにコンセントを配置することで利便性もアップ。
車体の基礎となる「GA-Fプラットフォーム」は、ハイブリッド化による重量増加、全長が伸びたパワートレーンを搭載するために専用のクロスメンバー(クロスメンバーNo.3)を新設。
断面と板厚を最適化し薄型形状とすることでエンジンモデル同等の最低地上高を確保。パワートレーンの重量増に合わせ、リヤエンジンマウントの材質もより耐久性の高いものに変更。
加えて、リヤフロアへのハイブリッドメインバッテリー搭載に合わせ、スペアタイヤ位置変更の為にスペアタイヤクロスを新設、取付角度を最適化することで搭載位置を下げつつもデパーチャアングルを維持、悪路走破性とサービス性を両立。
12V補器バッテリーの搭載位置をエンジンルーム内からリヤのデッキ横に変更、専用の金属トレイと脱着式のバッテリーブレースを設定し、交換のしやすさとリヤクォータまわりでのボディ剛性の向上が両立されています。
▼レクサス新型LXの動画
最高のオフロード性能!新型LX“OVERTRAIL”も設定!
▼新型LX700h“OVERTRAIL”の画像(ボディカラー:ムーンデザート)
また、新型LXでは、他モデルにも設定されていたオフロード性能を重視した「LX“OVERTRAIL”」が新設定されています。
新型LX“OVERTRAIL”では、専用の黒光輝塗装スピンドルグリルとマットグレー塗装アルミホイールをはじめ、各部品(フォグランプ、ルーフレール、ウィンドウモール、ホイールアーチモール、ドアハンドル、アウターミラー、リヤバンパーサイドメッキモール)を黒・ダーク系色でコーディネートすることにより、過酷な環境にも耐える“プロフェッショナルツール”を表現。
ボディカラーには、ソリッドのような色彩を持ちながら、メタリックの陰影により立体感を際立たせ、LEXUSらしい上質さを感じさせる「ムーンデザート」をOVERTRAIL専用色として設定、全6色をラインアップ。
▼“OVERTRAIL”モノリス
▼“OVERTRAIL”ブラック
インテリアには、カラーに「“OVERTRAIL”モノリス」を設定。シート表皮のメイン部分とドアトリムに低彩度のモノリスを組合わせ、アッシュバール墨ブラックのオーナメント加飾をコーディネート、LEXUSらしい上質なオフロードシーンを演出。
▼“OVERTRAIL”専用フロント・リヤ ディファレンシャルロック
加えて、走行性能を高める専用装備として、全車標準装備のセンターデフロックに加え、OVERTRAIL専用にフロント・リヤのディファレンシャルロックを設定。車輪がスタックした場合などに、必要に応じてディファレンシャルをロックすることで脱出性能を向上。
▼オールテレーンタイヤ
LXとして初の設定となる265/70R18 専用オールテレーンタイヤは、オフロード性能とオンロード性能を高次元でバランスさせた、LEXUSフレーム車向け専用開発タイヤとなり、サイドウォールには泥濘路などでの脱出性向上とタフなイメージを両立したトレッドパターンを採用、ショルダー形状の工夫により風の流れをコントロールすることで、燃費性能にも配慮。
さらに、悪路での路面追随性を向上させる、扁平率の高い265/65R18 専用M+S専用タイヤを設定。ロードノイズにも配慮しトレッドパターンや構造を最適化、オンロードでの優れた操安・乗り心地性能とオフロード性能が両立されています。
新型LXについに12.3インチデジタルメーターも!
▼12.3インチ大型フル液晶メーター
新型LXの装備には、これまでアナログメーターと8インチディスプレイの組み合わせとされていたメーターに12.3インチデジタルメーターを新採用することで、LX伝統の補器バッテリー電圧とエンジン油圧計のほか、画面カスタマイズにより、ブーストメーターの表示やハイブリッドバッテリー充電状態(ハイブリッドモデルのみ)の表示も選択可能に。
ドライブモードセレクトやマルチテレインセレクトの、モード切替え時の車両アニメーション表示も一新。
▼エレクトロシフトマチック
また、LEXUSオフロード4WD車として初めてのエレクトロシフトマチックをハイブリッドモデルに装備。“揉み出し”のような悪路走行特有の操作時における操作のしやすさ・握り易さを追求、心地の良い触感と高い操作性を両立する、LX専用のシフトノブを新規採用。エレクトロシフトマチックの採用と合わせて、「アドバンストパーク」のスイッチもセンターコンソール上面の視認しやすい位置に配置。
シートには、フロント席乗員の疲労軽減を助けるため、エアブラダー(空気袋)方式のリフレッシュシートを新たに採用(EXECUTIVEはドライバー席)。センターディスプレイ内のスイッチから、機能のオン・オフ並びに全身2コース・部位別3コースの全5コースが選択可能、強度も5段階に設定できるように。
センターコンソール上面の「置くだけ充電」は世代を更新、急速充電に対応すると共に、従来型ではリヤセンターコンソールのみだった「EXECUTIVE」について、フロントセンターコンソールにも設定を追加、車内でのスマートフォン充電ニーズ拡大に対応しています。
新型LXでは、乗り心地もUP!
これまでの経験を活かした改良も実施され、LEXUSの他モデルで実践しているラジエータサポート廻りの剛性向上を採用。
ステアリング操作に対するリニアな反応を実現すると共に、補強部材をパッチ形状とすることでホイールアーティキュレーションを維持、悪路走破性を犠牲にすることなく操舵応答性を向上。
インストルメントパネルリンフォースメントについても、ステアリング支持剛性向上の為のブラケット追加や既存ブラケット板厚変更を実施、ステアフィールと操縦安定性をアップ。
フレームにボディをマウントする為のキャブマウントクッションは構造を刷新、フレームとボディがこじる動きをする際の結合剛性を向上させることで、フレーム車特有のブルブルとした低周波の振動をより一層低減、フレーム車の利点である高い堅牢性やロードノイズ遮音性はそのままに、すっきりとした乗り心地を実現。
AVSアクチュエータ部はバルブ構造を見直し、路面の段差通過などでアブソーバーが急に縮む際の減衰力を滑らかにコントロールすることで、突き上げ感を抑えた滑らかな乗り心地を実現。トランスファーLoレンジにおいても、極低速から車両が停止する際の減衰力コントロールを改善、余分な車両の動きを抑え、悪路における安心感と上質さをアップしています。
Lexus Safety System +も進化!
安全装備の「Lexus Safety System +」は最新システムにアップデート。
システムでは、プロアクティブドライビングアシスト[PDA]、高度運転支援技術「Lexus Teammate」の「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」と、「アドバンストパーク(ハイブリッドモデルのみ)」などを採用することで、安全性が高められています。
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レクサス新型LXの【変更点まとめ】
▼レクサス新型LXの変更点
ハイブリッドモデル「LX700h」を設定タフオフロードモデル「OVERTRAIL」を設定12.3インチデジタルメーターを新採用車体剛性やセッティングを改善し、乗り心地を向上ハイブリッドモデルにエレクトロシフトマチックを採用フロント席リフレッシュシートを採用「置くだけ充電」を最新モデルに改良安全システム「Lexus Safety System +」をアップデート▽2022年1月フルモデルチェンジ時の変更点
ガソリンエンジンを搭載する「LX600」を設定新世代プラットフォーム「GA-F」や、厚板と薄板の鋼板をレーザー溶接によって結合、プレス成型する世界初の技術「曲線テーラード・ウエルドブランク」を採用し、高剛性化と200kgの軽量化を両立4座独立シート仕様「エグゼクティブ」グレードのほか、オフロード性能を最大限に高めた日本専用グレード「オフロード」を新設定安全システムに最新の「レクサスセーフティセンス」を採用レクサス最多の25個のスピーカーを装備する「“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム」を設定盗難防止装置としてエンジン始動時「指紋認証センサー」を搭載3Dマルチテレインモニターを採用し、「マルチテレインセレクト」にハイレンジの「H4」と、自動でモード変更が可能となる「オート」を新設定後退時に車両を疑似的に透過し、後輪付近を表示する「バックアンダーフロアビュー」を世界初採用最新の「AHC(アクティブハイトコントロール)」を採用し、車高調整時間を短縮「AVS(アダプティブ バリアブル サスペンションシステム)」をリニアソレノイドバルブ方式に変更し、路面や走行状態に応じてきめ細かい制御を実現存在感UP!レクサス新型LXの外装(エクステリア)デザイン
▼レクサス新型LXの画像
▼参考:レクサスLX(前モデル)
レクサス新型LXの外装は、ベースとなるトヨタ「ランドクルーザー」から大きくデザインが変更され、ブランドを代表する最上級モデルとして新世代の質感を持つタフなデザインとされています。
フロントはグリルを拡大し、次世代レクサスのデザインランゲージを追求した新たなスピンドルグリルにより、立体的かつメッキフレームを使用せずボディとの一体感を際立たせて塊感を表現。
ヘッドライトは、L字型のクリアランスランプ(デイタイムランニングランプ機能付)を立体形状へと進化させ、さらにインナーレンズを二重化してそれぞれに異なる段差を設けることで、奥行きと見る角度による変化が感じられるようになっています。
サイドは、フロントから始まる骨太で水平軸のラインをリアまで貫き、ルーフからバックウィンドウへ絞り込んだクォーターピラーとロッカー下端からリアタイヤ後方へ駆け上がるアンダーの流れによって、力強いデザインに。
サイドドアには半ドア状態において、イージークローザー機能により全閉状態にする「サイドドアイージークローザー(フロント・リヤ)」を設定。ドアを閉める際の使い勝手が高められています。
▼レクサス新型LXの画像
▼参考:レクサスLX(前モデル)
また、リアは従来の「L」ロゴから新たに「LEXUS」ロゴを採用し、コンビネーションランプにもL字形状と一文字を組み合わせたテールランプが採用されています。
4人乗りも!レクサス新型LXの内装(インテリア)デザイン
▼3列シート7人乗り仕様
レクサス新型LXの内装は、前世代と同じく多人数乗車に対応する3列シート7人乗りのほか、広い空間をより快適に楽しむことができる4人乗り仕様「Executive(エグゼクティブ)」が設定されています。
▼2列シート4人乗り仕様「Executive」
「エグゼクティブ」では、NASAが提唱する中立姿勢を参考に、助手席を前方に移動させつつ最大48度のリクライニングと座面角度をコントロール。
さらに、助手席背面のリアシートディスプレイを倒し、前方視界を確保することで、解放感と最大1000mmのレッグスペースを創出。
「エグゼクティブ」専用の読書灯やシャワー空調機能も利用できるように。
▼「Executive」仕様リアコンソール
これらの操作は、リアコンソールにある「リラックスモード」ボタンを押すだけの、ワンアクションで可能になっています。
新型LXでは、LEXUS最厚である5.76mmのフロントドアガラス、ウインドシールドガラス、リヤドアガラスにアコースティックガラスを採用し、静粛性を向上するとともに、エンジンルーム内に遮熱性能を持ったダッシュアウターサイレンサーと隔壁を設定。
さらに、インストルメントパネル裏に吸音材を配置するなど車両全体を通じて適材適所の防音を施し、アクティブノイズコントロールにより、エンジン系と吸気排気系のこもり音を低減。
ドライブモードセレクトの「SPORT S」、「S+」選択時には、オーディオ用スピーカーを使用したエンジンサウンドエンハンスメントにより、アクセル開度やトルクに応じた臨場感あふれるエンジンサウンドを出力、車両の加速感が演出されます。
▼ヘッドアップディスプレイ
その他、新型LXでは、クルマとの対話を生み出す「Tazuna Concept」に基づき、前方の道路からヘッドアップディスプレイ、そしてメーターへと走行情報表示系をつながるように配置。
クライメイトコントロールなどのスイッチは機能的に整理し7インチディスプレイの下に配置することで、悪路走行でも少ない姿勢変化でクルマを意のままに操ることが可能に。
また、12.3インチタッチディスプレイ上端を水平に配置することで、ドライバーが平衡感覚を把握しやすく。
マルチメディアシステムには、Apple CarPlay、Android Auto、Wi-Fiによる無線接続、Webブラウザー機能を採用。
加えて、室内の造形や素材の美しさを際立たせる64色の室内イルミネーションを採用し、14色を推奨カラーとしてプリセット。また、他の色を自由に選びたい場合は、センターディスプレイのカラーパレットで、その他50色の中から選択できるようになっています。
音響には、大容量のサブウーファーボックスを含む10個のスピーカーで構成される「レクサスプレミアムサウンドシステム」のほか、レクサス最多となる25個のスピーカーを装備する「“マークレビンソン”プレミアムサラウンドサウンドシステム」を設定。
さらに、レクサス初採用の指紋認証式プッシュスタートスイッチにより、盗難リスクを低減。
▼2列シート4人乗り仕様「Executive」のラゲッジ
▼3列シート7人乗り仕様のラゲッジ
ラゲッジスペースは、3列目シートの格納方式を跳ね上げ式からフロア内に変更することで、ラゲッジ幅が拡大されています。
ハイブリッド追加!レクサス新型LXのパワートレインとスペックは?
▼V型6気筒3.5Lガソリンツインターボエンジン
▼レクサス新型LXのパワートレインとスペック
【LX600】(ガソリンモデル)V型6気筒3.5Lガソリンツインターボ出力:415ps/66.3kgm【LX700h】(ハイブリッドモデル)【新設定】V型6気筒3.5Lガソリンツインターボ+ハイブリッドシステム出力:463ps/80.1kgmトランスミッション:10速AT駆動方式:4WDレクサス新型LXのパワートレインには、V型6気筒3.5Lガソリンエンジンが採用されています。
V型6気筒3.5Lエンジンは、ツインターボチャージャーを組み合わせ、以前搭載されていたV型8気筒5.7Lエンジンより出力をアップ。
▼「Direct Shift-10AT」の動画
トランスミッションには、多段化を進めた10速オートマチックトランスミッション「Direct Shift-10AT」を採用し、高い加速性能と悪路での走破性能を確保。
サスペンションには、車高調整を可能とする「AHC(アクティブ ハイト コントロール)」が採用され、従来では前輪のみに装着していたばねレート切り替え装置を後輪にも装備することで、車高調整にかかる時間を短縮。
車高は「ノーマル」「Hi1」「Hi2」の3段階が用意され、ドライブモードやマルチテレインセレクト、トランスファーの選択状況に応じて最適な車高を自動で調整。
また、「AVS(アダプティブ バリアブル サスペンションシステム)」をリニアソレノイドバルブ方式とし、減衰力切り替えの応答性を向上。路面や走行状態に応じてきめ細かく滑らかな制御を実現。
新設定されるハイブリッドモデルの「LX700h」は、ツインターボエンジンにモーターを組み合わせ出力を463ps/80.1kgmにまでアップ。走行性能や環境性能を高めたほか、専用の設計により内燃機関搭載モデルと変わらない堅牢性や走破性能が確保されています。
タフ!レクサス新型LXの悪路走破性能は?
▼新型LXの悪路走破性能
渡河水深:700mm最大安定傾斜角:44度登坂能力:45度レクサス新型LXの悪路走破性能は、最大安定傾斜角44度、登坂能力45度、水深700mmに対応する渡河性能など、高い対障害性能が確保されています。
走行システムには、岩や凹凸路面(モーグル)、泥や砂路面などに的確に対応する「マルチテレインセレクト」を装備し、これまで設定していたローレンジの「L4」に加えて、ハイレンジの「H4」と、自動でモード変更が可能となる「オート」モードを設定。
ステアリング操作のみで難路を走破する「クロールコントロール」、車高調整機能によりオンロードからオフロードまで最適な乗り心地とグリップ力を確保するサスペンションシステムなどにより、世界トップクラスの走破性能を獲得。
▼3Dマルチテレインモニター
また、フロント・サイド・リアに搭載した4つのカメラで車両の周辺状況を確認できる「マルチテレインモニター」を採用。
アンダーフロア―ビュー機能では、手前で撮影された過去の映像を床下透過映像として映しつつ、現在の車両やタイヤ位置を示す線を合成することで、車両下の状況や前輪の位置を確認できるように。
さらに、後輪周辺をクローズアップして大きく表示する新ビューを追加したほか、後退時に手前で撮影された過去の映像を合成することで車両を疑似的に透過し、後輪付近を表示する「バックアンダーフロアビュー」が世界初採用されています。
レクサス新型LXを試乗動画でチェック!
走り重視!レクサス新型LXの燃費は?
▼レクサス新型LXの燃費
3.5Lツインターボ:8.1km/L3.5Lツインターボハイブリッド:8.5km/L(米国値)レクサス新型LXの燃費は、最新のパワートレインを採用することで改善しています。
前世代の5.7Lガソリンエンジンは6.5km/Lとされ、ライバルとなる海外プレミアムSUVに環境性能で譲っていましたが、新型LXではガソリン車で8.1km/Lまでアップ。
設定が予定されるハイブリッドモデルでは、走行性能を重視しながら燃費を改善し、米国値で8.5km/Lとされています。
▼参考:レクサスLX(前世代)の燃費
5.7Lガソリン:6.5km/L最新機能!レクサス新型LXの安全装備は?
レクサス新型LXには、先進予防安全システム「Lexus Safety System+」が採用されています。
新型LXに搭載される「LEXUS Safety System+」では、プリクラッシュセーフティの対応領域を拡大し、交差点右折時に前方からの対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能に。
加えて、車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援や、低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制などの機能を追加。
また、新たに「ブレードスキャン アダプティブハイビームシステム」を採用することで従来のAHSよりも細かい遮光が可能となり、ハイビームの照射範囲を広げることで、対向車や先行車を眩惑することなく、歩行者や標識を認識できるようになっています。
小変更!レクサス新型LXのボディサイズは?
▼レクサス新型LXのボディサイズと比較
全長×全幅×全高:5100×1990×1985mmホイールベース:2850mm最低地上高:200mm(Executiveは210mm)車重LX600(ガソリン):2540kgLX700h(ハイブリッド):2780kg※参考・レクサスLX(前世代)全長×全幅×全高:5080×1980×1910mmホイールベース:2850mm最低地上高:225mm車重:2680kg・トヨタ新型ランドクルーザー300系全長×全幅×全高:4950×1980×1870mmホイールベース:2850mm最低地上高:225mm車重:2230kgレクサス新型LXのボディサイズは、トヨタ「ランドクルーザー」から全長と全高が拡大され、前世代との比較では全長+20mm、全幅+10mm、全高は-25mmとなっています。
▼GA-Fプラットフォーム
車重は、最新プラットフォーム「GA-F」や、厚板と薄板の鋼板をレーザー溶接によって結合し、プレス成型する世界初の技術「曲線テーラード・ウエルドブランク」をサイドレールの断面の高さを増した部分やクロスメンバーの一部に使用することで、ボディ剛性をアップしながら200kg軽量化され、走行性能をアップ。
質量の大きなエンジンは、より後方に配置(後方に70mm、下方に28mm)し、ルーフとエンジンフードにアルミニウムを採用することで低重心化。
▼フロントサスペンション
フロントサスペンションには「ハイマウント・ダブルウィッシュボーン式」が採用され、サスペンションストロークはリバウンド側を従来比+15mmと、さらに長さを確保し路面追従性を向上。
▼リアサスペンション
リアサスペンションはトレーリングリンク車軸式を採用し、リバウンドストロークを従来型から20mm伸ばし、車両安定性と乗り心地の両立が図られています。
アップ!レクサス新型LXの価格、グレードは?
▼レクサスLXの価格
LX600:1250万円LX600 OFF ROAD:1290万円【廃止】LX600 Executive:1800万円【新設定】LX700h(ハイブリッド):1450万円~”OVERTRAIL”(ガソリン/ハイブリッド):1350万円~レクサス新型LXの価格は、改良により装備を充実することでアップします。
アップ幅は30万円ほどとされ、高い機能性をアピール。
新設定が予定されるハイブリッド「LX700h」は、シリーズの上級モデルとして1400万円ほどからが見込まれています。
また、新型LXではこれまで設定されていた「OFF ROAD」に代え、さらなる悪路走破性能を追求した「”OVERTRAIL”」が設定されます。
いつ?レクサス新型LXの発売日は?
改良されるレクサスLXは2024年10月10日に公開され、2024年12月の日本発売が予定されています。
レクサスはフラッグシップモデルであるLXのラインナップを拡大することで、さらなるユーザーにアピールしていく予定です。
レクサス・LXを「おさらい」
▼レクサス・LX450(初代/FZJ80系)
レクサスLX(エルエックス)は、初代が1996年に登場したトヨタ自動車が展開する高級車ブランド「レクサス」のフラッグシップSUVです。
車名の「LX」は、「ラグジュアリー4×4」が由来となっています。
初代はモデル名を「LX450」とし、レクサス初のプレミアムSUVとしてトヨタ「ランドクルーザー(80系)」をベースに開発。
エンジンや駆動システムなどはランドクルーザーと共通とされ、直列6気筒4.5Lエンジンとセンターデフ式フルタイムAWDを採用。
専用のフロントグリルやヘッドライト、バンパー、ホイールなどにより専用のデザインに仕上げられましたが、変更点が少なかったことから販売は苦戦しました。
▼レクサス・LX470(2代目/UZJ100系)
2代目はトヨタ「ランドクルーザー」のモデルチェンジにあわせ「LX470」として登場し、エンジンはレクサスのフラグシップである「LS」のV型8気筒をベースに排気量拡大・耐久性向上を図った4.7Lを搭載。
ヘッドライトは異型4灯式、インテリアには本木目パネル、パワーシートなどを新装備したほか、ステップ灯や室内灯にLEDを大幅に採用、近赤外線ランプを用いた暗視カメラなど、レクサスの最高級SUVに相応しい上級装備をふんだんに搭載されたことで人気モデルになりました。
2代目LXはエンブレムが「TOYOTA」に変更されたモデルが、日本でもトヨタ「ランドクルーザーシグナス」として発売されていました。
▼レクサスLX570(3代目/URJ200)
3代目となる前モデルは2007年に「LX570」としてフルモデルチェンジ。
車名の通り、V型8気筒エンジンは新開発の5.7Lへ変更。
2012年にはマイナーチェンジが行われ、レクサスのブランドデザインである「スピンドルグリル」を採用することでトヨタ・ランドクルーザーと大きく差別化。
2015年には日本市場にも正式導入され、2017年の一部改良時に新たに2列シート5人乗りが設定されました。
新型レクサス・LXについては今後も最新情報が入り次第、随時更新していきますのでお楽しみに!