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CEFRで英語力を測るメリットとは? 6段階のレベルも詳しく解説

日本の企業において、英語力を測る指標として、最も一般的な試験であるTOEIC® L&Rテスト。しかし、最近ではCEFRという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここ数年で、英語力を測る指標として、CEFRを導入する企業は増えてきていますが、まだ、あまり馴染みがなく、CEFRではどのように英語力を測るのか具体的にイメージできない方もいらっしゃるのではないかと思います。

そこで本記事では、CEFRの概要やその評価基準、そして自社社員の英語レベルをCEFRで把握するメリットを紹介します。

CEFRとは

CEFR(Common European Framework of Reference for Languages:ヨーロッパ言語共通参照枠)は、ヨーロッパ圏を中心に利用されている、国際的な語学力の指標です。2024年10月現在では、英語力以外にも日本語やフランス語、中国語など計40もの言語に対応しています。

なお、CEFRそのものは英語力を測る“指標”であり、CEFRという試験が存在するわけではありません。詳しくは後述しますが、TOEIC® L&Rテストやケンブリッジ英語検定などの複数の英語試験のスコアと、CEFRの6段階の評価はリンクしており、総合的な基準で社員の英語力を測れるようになっています。

CEFRの6段階の評価

CEFRには、下からA1~C2までの6段階の評価が存在します。それぞれの評価の内容は、下記の表をご覧ください。

▼CEFRの6段階のレベルとその内容について

段階

CEFR

能力レベル別に「何ができるか」を示した熟達度一覧

熟達した言語使用者

C2

聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。

C1

いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。

自立した言語使用者

B2

自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。

B1

仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。

基礎段階の言語使用者

A2

ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。

A1

具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。

引用元:BRITISH COUNCIL『CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)について』

上記の内容からも分かる通り、Aは基礎段階、Bは自立段階、Cは熟達段階に該当します。

社員を海外に赴任させる、あるいは、グローバル環境でのビジネスに従事させる場合、Bレベル以上の英語力の獲得が望ましいと言えます。

そのため、企業がグローバル人材育成を推進していく際の英語力の目標は、グローバル要員候補として、B1レベルを目指す、実際にグローバル環境下に従事させる際には、B2レベルを目指していくことが理想になりますが、B2レベルの英語力を習得するためには、それなりの時間と労力が必要になります。B2レベルの英語力をTOEICスコアに換算すると、以下のようになります。

▼CEFRとTOEIC® テストスコアとの対照表

CFERTOEIC® L&R テストTOEIC® S&W テストListeningReadingSpeakingWritingC2ーーーーC1490~455~180~180~B2400~385~160~150~B1275~275~120~120~A2110~115~90~70~A160~60~50~30~

引用元:国際ビジネスコミュニケーション協会『TOEIC® Program各テストスコアとCEFRとの対照表』

CEFRのB2レベルとは、TOEIC® L&Rテストでは、Listeningが400点以上、Readingでは385点以上に相当します。従って、おおよそ800点相当となり、さらに一般的には、日本人が苦手といわれるSpeakingでも同等レベルのスコアが求められることになります。

CEFRで英語力を測るメリット

CEFRには、実用英語技能検定やTOEIC® L&Rテストとは異なる独自の強みがあります。ここからは、その3つのメリットを紹介します。

①国際的な指標で語学力を把握できる

CEFRを活用することで、社員の英語の習熟度を、国際標準のものさしで測ることが可能です。

日本では、一般的に英語力を測る指標として、実用英語技能検定やTOEIC® L&Rテストのスコアが用いられます。しかし、これらの検定試験は海外では認知度が低く、たとえ優秀な成績を保持していたとしても、社員が他国へ赴任する際に十分な英語力があると現地の方に理解してもらえません。

一方、CEFRは語学力の国際的な指標であるため、CEFRのレベルを伝えることで、現地で通用する英語力を有していると海外でも証明できます。

②4技能で英語力を証明できる

CEFRでは、書く・聞く・読む・話すの4技能の英語力を測れます。

TOEIC® L&Rテストでは「聞く」と「読む」インプットスキル(英語を理解する力)の2技能しか測定できないため、「書く」「話す」といったアウトプット能力(英語を運用する力)の程度を把握するのは不可能です。対して、CEFRは4技能の測定が行えるため、インプット能力とアウトプット能力の両方を備えていると証明できます。

③異なる試験であっても同じ指標で測れる

CEFRを活用するメリットとして、異なる試験であっても同じ指標で測れる点があります。例えば、TOEIC® L&Rテスト B2レベルだった方がスピーキング試験でA2レベルだった場合、リーディングとリスニングの能力はB2レベルであっても、スピーキングの能力はA2レベルとなります。つまりスピーキングが苦手ということが分かるのです。

また、異なる試験であっても同じ指標で比較できるため、日本人社員が異なる試験を受験していても、あるいは、外国籍の社員が日本人社員とは別の英語試験を受験した場合でも、その試験がCEFRに準拠していれば、同じ指標で、英語レベルが把握することができます。

まとめ

この記事では、CEFRについて以下を解説しました。

CEFRとはCEFRの6段階の評価CEFRで英語力を測るメリット

国際的な語学力の指標であるCEFRは、A1~C2と6つのレベルに分かれており、Aは基礎段階、Bは自立段階、Cは熟達段階となっています。自社社員を海外へと送り出す際は、B以上のレベルに到達させておくと、赴任先で業務の遂行に支障が生じることも少なくなります。海外赴任を想定している社員がそのレベルに到達していない場合は、その社員に最適化されたトレーニングを実施してください。

株式会社EdulinX(エデュリンクス)では、最先端のAI技術を搭載した英語スピーキング力評価テストの“AISATS(アイサッツ)”を提供しています。CEFRに準拠した試験となっており、発音や流暢さ、目標達成度の分析結果に基づいて、総合評価を詳細にフィードバックします。テストは計5問で、所要時間は10〜15分と時間をとらないのも利点です。

ほかにも、世界に通じるコミュニケーションスキルや、ライティングスキルを習得するための研修から異文化理解、異文化マネジメントなど、グローバル人材育成をトータルにご支援しております。現在社員の英語力に不安を感じているご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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また、AISATSの詳細は、下記ページよりご確認いただけます。

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