2024年2月28日

NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社（社長：堀切智）のグループ会社、日本通運株式会社（社長：竹添進二郎）は、2023年度の内航海上輸送サービス取り扱い実績をとりまとめました。

◇航路別実績A.「東京－北海道航路」217,687個（積載率90.4％ 対前同個数▲3,716個積載率▲2.2％）B.「東京－九州・瀬戸内航路」111,157個(積載率89.1％ 対前同個数▲9,642個積載率▲2.7％）

◇概況

・全体【積載率90.0％】2023年度は製品価格上昇に伴う消費需要の低迷等により、国内物流は停滞が続く中、昨年に引き続き、円安により燃油価格は高い水準で推移し、内航海上輸送を取り巻く環境は非常に厳しいものとなりました。航路運営においても、全般的に素材系貨物取扱の停滞、加えて繁忙期における気象海象悪化による欠航等もあり、数量・積載率共に苦戦を強いられました。間近に控えた「2024年問題」に対応する、長距離トラック輸送から内航海上輸送へのモーダルシフトについても、一部お客様より引き合い等はありましたが、現段階ではリードタイムやコスト重視の傾向は強く、本格的なモーダルシフトには至っていないという状況です。航路毎の輸送状況として、東京－北海道航路では、東京発の貨物は多少の波動はありましたが年間を通じて堅調に推移いたしました。一方、北海道発の貨物においては、農産物の作況が芳しくなく総物量は低下し、航路の積載数量、積載率は共に減少いたしました。東京-九州・瀬戸内航路においては、11月下旬に発生した2隻の本船トラブルによる航路離脱の影響から、積載数量が大幅に減少しました。また、上り航路での一部素材・建材系貨物が低調に推移し積載率も低下しました。

◇2024年度 内航海上輸送拡販方針

2024年度も国内定期船部が主体となって、NXグループの更なるネットワーク強化により、航路全体の最適化を念頭に国内RORO船貨物の拡販を推進してまいります。本年1月より㈱商船三井さんふらわあとの新アライアンスを開始し、東京-九州間の輸送力強化をはじめとする「2024年問題」対応の体制構築に努めて参ります。今後ニーズが増加すると思われるモーダルシフトの受け皿となるべく、内航海運事業と通運事業で社内連携を強化し、お客様のニーズに応えられるよう幹線輸送の拡充に努めてまいります。