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2019年7月日语JLPT N2真题在线答题MP3付

正しい仕事の任せ方というのは、いったいどのようなものだろうか。

理想的なのは、部下の実力よりも少し上のレベルの仕事——部下が何とか自分の力で判 断•実行することができ、時には〜な失敗を招くであろうセベルの仕事を任せることだ。

そういう仕事が、段階的にレベルを上げる〜与えていくことで、部下は着実には仕事カ を磨いていくのだ。

ところが、そのような仕事を部下に与えたとしても、日本の会社では、「ホウ•レン•ソ ウ」(報告•連続•相談)などといって、上司がいちいち部下の仕事に干涉し(注2)がちだ。 そして結局は、部下に自分の力でハードルを乗り続けさせないことが多い。

たとえば、あるプレゼン資料を部下につくらせるとする。日本の会社の多くの上司は、

全体像を示さず、ただ「こういうものをつくれ」と部下に曖昧に命じ、持ってこさせる。

そして「ここをこう直せ」と要求し、部下はその意図がわからないまま上司の指示通り に修正する。そんなことを何度も繰り返す。その結果、部下に身につくのは、エクセルやら ポワーポイント(注4)の操作法だけ、ということになる。これでは、レベルの高いプレゼ ン資料を自分で考え、作り上げる力はつかないだろう。

そうではなく、「この資料は、こういう目的で、こういう相手にたいして、このように説 得するために使用するものだ」という全体像を事前に明確に説明すべきだ。

その上で、見本を見せて、あとは部下の創意工夫(注5)に任せ、部下に最善だと思う 資料ができるまで口出しはしない(注6)ことだ。

結果的に出来上がるものが、上司の想定するものと違うこともあるだろう。しかし、そ の資料をつくる意図、全体像がつかめていれば、なぜいけないのか、どこが悪いのか、どう 修正すればよくなるのかがわかるし、上司からの修正指示に納得もできるし、学ぶこともで きる。

部下は、「いや、そういう目的なら、自分だったらこうするけどな……」と思うかもしれ ない。それならそれでいいのだ。そういうことを積み重ねながら、最終的には、部下は自分 なりの仕事のやり方を確立(注7)していくはずだ。上司では考えられなかったようなレベ ルの高い資料を作ることも、いずれはあるかもしれない。

繰り返すが「部下を教育するのが上司の〜」というのは〜っている。部下を〜るのは「仕 事」そのものであり、その仕事をするための????が上司の〜なのである。

(注1)ときには:場合によっては

(注2)干渉する:ここでは、必要以上に関わる

(注3)ハードル:障害

(注4)エクセルやらパワーポイント:コンピュータのソフト

(注5)創意工夫:新しいアイデアや工夫

(注6) 口出しはしない:ここでは、何も言わない

(注7)確立する:ここでは、しっかり身につける

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