二つの会社の人事担当者が採用試験について話しています。二人が共通してグループディスカッションで重視すると言っていることは何ですか。
女:ええ、わが社の就職試験では、試験を受ける学生同士にグループで議論をさせるグループディスカッションを実施して、応募者のさまざまな資質を見ています。そちらの会社ではいかがですか。
男:ええ、うちでも採用試験に取り入れています。実際のビジネス場面では、みんなで議論してアイディアを出すことが多くありますので。
女:そうしたディスカッションでは、物怖じせずユニークな意見を堂々と言える人なんかも結構いて、驚かされますよね。
男:ただですね。突然深い考えもなしに、ユニークなことを言うだけ言うっていう人もいて、そういうのは、少しどうかなぁと。
女:はあ、自分をアピールすることに夢中っていう、たまにいますね。でも、がんばりは伝わってきますけどねえ。
男:実際、採用側としては、全体の議論の流れを踏まえつつ、自分の意見が出せるかどうかっていうことを重視しているんですけどねえ。
女:ええ、こちらもそういった力を見極めることこそが、グループディスカッションの狙いです。ええと、それからですね、議論の際に、専門的知識に裏付けられた確かな意見を述べられるってことも、学生時代しっかり勉強してきたんだなぁって評価が高いですよね。
男:そうですか。専門性は仕事上では重要だと思いますが、わが社では採用試験の段階での専門性はそれほど問わないですねえ。知識が足りなくても、分かったふりをせず、みんなとの議論を通して理解を深めていければ、それでいいと思います。
二人が共通してグループディスカッションで重視すると言っていることは何ですか。